八千代くんのものになるまで、15秒


たぶん、私は梓希くんのあの余裕げな表情を崩すことはできないんだろうな。

でももう、それでもいいや。



「……ずるいよ、梓希くん」



私の名前を呼んでくれたから、それだけでいい。






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