憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
僕は、梓沙が結婚式をした教会にあの人を呼び出した。


外はもうすっかり暗闇に包まれている。


誰もいないこの場所。


不思議だ…


とても穏やかな気持ちだ。


もっと緊張するのかと思っていたけど…


今は、彼女に想いを伝えられる嬉しさの方が勝っていた。


その時、今日、僕が梓沙と入って来たドアが開き、想い人が…現れた。


『すみません、お待たせしてしまいました』


『いや、来てくれてありがとう。仕事は大丈夫?』


『はい。明日の準備をしてたらちょっと遅くなってしまって』


『そうか…明日も頼む』


『はい、わかりました』


『ところで…今日は君に話したいことがあって』


『私に話したいこと…?』


やはりこの人を目の前にすると一気に気持ちが高揚し、心臓の高鳴りが僕を襲った。


しっかりするんだ…そう自分に言い聞かせる。


『ああ。ずっと言いたくて言えなかったことがある。今日は…君にちゃんと伝えたい』
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