憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました～ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる～

『…』


『勝手なこと言ってごめん。私、逃げてばっかりで全然素直じゃなかった。今は素直になりたいって…心から思ってる。ずっとずっといろいろ閉じ込めてた想いとか、もう…全部隠したくない。私、好きな人がいるの』


ちゃんと…言えた。


『そっか』


『う、うん』


『わかった。里桜の好きな人、俺も尊敬してるし、やめろなんて言えないし』


『え…？』


『里桜が晴月部長を好きだってわかってたのに、なんか…ずっとわざと考えないようにしてたから』


『恭介君…』


『やっぱり俺はあの人には敵わない。どんなに頑張っても、あんな風にはなれない。顔もカッコよくて、スタイル良くて、頭も良くて、お金持ちで…って、ハイスペック過ぎ。俺、2人のこと応援するなんてカッコいいことは言えない。でも…里桜のこと見守らせてよ』


そんなことないよ、恭介君だって十分素敵。


だけど、それを言葉には…出来なかった。