先輩と甘い初恋はじめました。

俺の彼女



【律貴side】


「じゃあ、そろそろ帰ろうか」


「あ、待ってください!私も、渡すものが………」


「え?」



俺が琥珀の手を握って、遊園地をでようとすると、ピタリと止まり、何やらカバンの中をゴソゴソと探し始めた。


そのなんでもない仕草も可愛くて、こんな子が俺の彼女なんだ、と思うとニヤけが止まらない。


観覧車の中でカレカノになった俺たち。


今日は琥珀が可愛すぎてそれしか頭にないほど重症だ。



「はい。私からのプレゼントです」



ベンチのところまで連れてこられて、座ると同時に綺麗に包装されたプレゼントらしきものを手渡された。



「いいの?」


「もちろんです。律貴先輩に似合うといいんですけど……」



にっこり笑うようにつぶやくと恥ずかしそうに顔を下に向けた。


まさか琥珀からプレゼントをもらうなんて思ってなかったのですごく嬉しい。
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