君と恋をするための三か条
一、契約結婚の条件



これは……。
まずい。とうとう来てしまったわ、この時が。

久々に顔を出した実家の広々としたリビングルームの真ん中、堂々と鎮座するテーブル。
その上には、アルバムのような冊子がいくつか並んでいる。

その中身は見なくても分かった。

私のお見合い相手の候補の男性のプロフィール写真に違いない。

父は私を良家に嫁がせようとしている。

それは、食品系の企業で大成功を収め、今や大会社と言える東雲株式会社の社長令嬢であれば、ごく自然な流れだ。
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