S級な先輩の溺愛。
 SNSで返すのは、嫌だった。
 
 昼休みに入ってすぐ、直接、返事をすることにした。

「久保さん、ちょっといいですか?」
「うん。」

 久保さんと会議室に入った。
「久保さん、朝の返事です。
 定時に終わらないで下さい。」

「それって・・・」
 久保さんは焦った様子だった。

「私、アパートに帰って、着替えとかしてから、ごはんに行きたいです。」

「あっ、なんだ。了解。」
 久保さんは、ほっとした様子だった。
「わがまま言ってごめんなさい。」
「全然。何時間でも、待つよ。」
 ニコッと笑顔で返してくれた。

 久保さんは、会議室から出て行った。
 私は、お弁当を食べた。
 私は、なんだか、ほっとした。
< 39 / 62 >

この作品をシェア

pagetop