ショップラブ☆(短編)


松田さんが働く、あのショップに向かっている間も

沙織は私が落ちこまないように明るい話題で励ましてくれた。


『ありがとね、沙織。』

「こうゆうときはお互い様でしょ?私に好きな人ができたらそん時はよろしくね!」


『もちろん!いっぱい協力するよ!』






松田さんと私には
まだまだ距離がある。

でも、ずっと

ずっと気になってたんだもん。




せっかくこんな風に松田さんの働いてるお店まで知ることができた。


いつもお客さんとして見てた松田さんを

店員さんとして見ることができた。



本屋に来るときのプライベートの松田さんと

オシャレなショップで働く松田さんは

違って見えた。

どちらもかっこよくて、

私はもっと松田さんが知りたくなったんだ。

近づきたいと願った。


彼女がいたって


このドキドキはなくなったりしないよね。




会いたい。

ただそれだけなんだ。




私は鞄の内ポケットから
あの日のレシートを取り出し
ぎゅっと握りしめた。



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