例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
うーん。

食べたいけど、ダイエットするって決めたばっかりだし。



「お母さん。今日は夕飯いらない」

「えっ?」

「放課後、友達とクレープ食べてきたから」

「そ、そうなのね」



なにか言いたげなお母さん。

私は気が付かないふりをして自分の部屋に入った。


クレープなんて真っ赤な嘘。

とっさに思いついた言い訳。

……クレープなんて、冬弥くんと前に食べたときから食べていない。


また一緒に行きたいな。

私が痩せて綺麗になったら、冬弥くんに振り向いてもらって。

放課後デートで、また、あのクレープ屋さんに行きたいな。


私は窓の外を見つめる。

外はすっかり真っ暗で、1番星が見える。

1番星に向かって手を合わせ、お願い事をする。


冬弥くんと、また仲良くなれますように。

付き合うことができますように……。

合わせていた手を下ろす。


大丈夫。

お星様に願い事をしたのだから。


……明日。

冬弥くんに話しかけてみよう。

もしかしたら、無視されてしまうかもしれない。

冷たい目で見られるかもしれない。

聞きたくない言葉を聞いてしまうかもしれない。


それでもいいから。

せめて、冬弥くんと”幼なじみ”に戻れたらいいなと思う。
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