例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
『キーン コーン カーン コーン』


意気込んでいると、ホームルーム終了のチャイムが鳴った。

先生の長い話が終わり休み時間となる。

ホームルームが終わるとこちらへやってきたのは美波ちゃんだった。



「優奈ちゃん」



美波ちゃんが私の席の前でしゃがむ。

手をちょこん、と机の上に置いて座る姿が可愛い。

ウサギみたいだなぁ、なんて思う。



「夏休み、なにか予定はありますか?」

「えっと。特にないけど……」



暇だったらプールに行こうと思っていたくらいかな。

家族やカップルで楽しむようなプールじゃなくて、ひたすら50メートルレーンを泳ぎ続けるプール。

ひとりで寂しい夏休みだなぁ、とは我ながら思う。



「もしよかったら、一緒に出掛けませんか?」



そう言って、手に持っていた手帳からなにかを取り出した。

それを受け取る私。
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