アイドルと私。
「すごい!お姉さん凄すぎます!」

あっ!と気づいた時には時すでに遅し。たまーにこういうことをやっちゃう。可愛く見せたくて決して安くはないここのブランドのお洋服を買いにくるんだから、その子の後押しをしたくて、聞かれるとついつい熱弁しちゃう。だって素敵なお洋服に身を包むんだから、メイクだって可愛いくしたいって気持ち凄く共感出来る。

「すいません…私ったらついついお喋りが過ぎちゃいましたね…でも今オススメしたお化粧品はお客様の今の格好にバッチリ合うと思いますよ!ぜひ、参考にしてみてくださいね! それでは失礼致します。」

試着室から出て、彼女が出てくるのを待っている間、彼女のお友達もどうやら会話が聞こえてたみたいで、それぞれに似合いそうなお化粧品をピックアップして、レジでお会計している時には、彼女達の楽しそうで嬉しそうな笑顔を見て、私は幸せな気持ちで胸がいっぱいだ。

「お姉さん本当に色々ありがとうございました!また勝負したい時はここに買いに来るので、その時もまた化粧品も一緒に教えてください!」

「はい!こちらこそ長い時間ありがとうございました。またお待ちしております。素敵な時間が過ごせますように。」

そう言ってバイバイと手を振りながら店内を出ていく彼女達を見送って、今日の仕事は最高に楽しかったって心から思った。
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