アイドルと私。
「その可愛さはどっから来るの?」

と聞かれ、そんなのわかんない。お酒のせいと、直樹くんへの嫉妬心で、考えるよりも先に行動に起こしてた。

「紗莉ちゃんもうここ抜け出さない?」

え?何言ってるの?今は皆で楽しいパーティー中だよね?

「可愛すぎて堪んない。早く2人になりたいもん。」

また一気に体温が上がって、周りには皆が居るのに、そんな事を言ってくれる雅人くんが愛おしい。

「もう2人はラブラブー。きゃー、エッチ!」

「沙莉先輩凄いラブラブじゃないですか、仲良いですね!」

「まぁ、もう時間も時間だし解散するか。」

直樹くんと優衣は安定にからんできたけど、先程まであまり言葉を発さないリーダーの言葉で、このクリスマスパーティーはお開きになった。

「片付けは?しなくていいの?」

「この後便利屋さんにお願いしてるから大丈夫ー。」

何と片付けまで直樹くんは手配してくれたようで、このまま帰ってもいいことに。

「早く帰ろ。」

ちょっと掠れた声で言う雅人くんと一緒に立ち上がって、皆にバイバイを言って、楽しかったクリスマス会の会場を後にした。
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