クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜

新たな気持ち

家に着いて、オムライスをなんとか完成させ、2人で座って食べる。

「やっぱ。美味いなオムライス。」
修哉さんはそう言ってガツガツと頬張って食べる。
「なんか疲れました。今日一日ずっと緊張してたから。」
ゆっくりスプーンを動かしながら言う。

「ちゃんと食べなきゃダメだからな。」
修哉さんに促されてちょっとずつ口に運ぶ。

「食べさせてあげようか？」
不意に言うから驚いて、

「だ、大丈夫です。」
慌ててオムライスを口に運ぶ。

半分ほど食べた所でもはや眠気に勝てず動けなくなって目を擦る。

「小春、片付けはやるから早くお風呂入って来な。」
修哉さんが優しく微笑む。

「すいません。お先にお風呂入って来ます。」
眠気が限界だと悟って大人しく従う。

「風呂で寝るなよ。」
修哉さんの心配症発言に、クスッと笑いながら頷きお風呂場へ向かった。

さすがに今日は疲れたな。
支店長は分かってくれたのかなぁ。
いろいろ考えたいのに思考が追いつかない程眠気に負けそうになる。

寝ちゃダメ。
と自分に言い聞かせなんとか体を洗う。

その後は断片的な記憶しかなく、気付いた時にはバスタオル一枚巻きつけた格好でソファに寝かされていた。
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