最初で最後の恋をおしえて
最初で最後の

 心地の良いぬくもりにすり寄っていくと、「紬希。俺、また襲うけどいい?」と、不穏な呼びかけで目を覚ます。

「んん。大和さん?」

「毎回それ聞くけど、違うよって言ったら、どうなるのわけ?」

 苦笑する羽澄の声は、すぐ近くで聞こえる。

「だって、なんだか夢みたいで」

 寝ぼけ眼で羽澄に抱きつこうとすると、制止される。

「だから、襲ってもいいわけ?」

 意地悪に質問をされ、悪戯な指先が紬希の体のラインをなぞる。

「ひゃ。あっ、なにも着てないっ」

 布団を押さえ、彼からも距離を取る。それなのに、羽澄は首を伸ばし、チュッと軽くキスをした。

「おはよ。時間は昼くらいだけど」

 たしかに辺りは明るい。カーテンの隙間から伸びる日差しに背徳感を抱く。
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