離婚するはずが、エリート警視は契約妻へ執愛を惜しまない~君のことは生涯俺が守り抜く~
柚香が小さな手で興味津々にそれをつかもうとしているのが、鏡越しに見えた。
「柚ちゃん、それは柚ちゃんが将来出会う人にもらってね」
そう言って柚香を抱き直す。彼女はきょとんと私を見上げていた。横で永嗣さんが「気が早い」と唇を尖らせる。
私は思わず吹き出して──永嗣さんもそんな私を見て笑って。柚も不思議そうに、けれど嬉しげに笑って──
きっとこれから、楽しいことばかりじゃないだろう。嫌なことも、苦しいこともあるだろう。
それでも、ひとつだけ──
彼の隣なら、明日も明後日も、なんなら百年後も絶対に私は幸せだって、彼色に染まっちゃった私は確信していたりするのだ。
「行こうか」
永嗣さんが私に手を伸ばす。
私はその手をとって、微笑んだ。
< 84 / 84 >
ひとこと感想を投票しよう!
あなたはこの作品を・・・
すべての感想数:345
この作品の感想を3つまで選択できます。
- 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
- 投票する
この作家の他の作品
表紙を見る
表紙を閉じる
【ベリーズ文庫様2025年12月刊】
【愛され最強ヒロインシリーズ】
第三弾
【天敵外科医さま、いいから黙って偽装婚約しましょうか~愛さないと言った俺様ドクターの激愛が爆発して~】
なお書籍版はここからさらに書き足し&改稿しております。
ラブラブ増量しました!!
よければ読み比べなどしていただければ幸いです…!!
**********
「本当に、好きなんだ。君に恋をしている」
「は……あの、え? 以前、ガサツな女は嫌いだとおっしゃってませんでした? 百パーセント、私を愛することはないって」
「前言撤回する」
**********
内科医の志季子は、ある日恩師から「秘密の患者」を紹介される。
患者である「彼」はとある事情から、治療していることを周囲に秘密にする必要があった。
患者を救いたいと、志季子はその話を引き受けるが、そこに現れたのは志季子の天敵である病院御曹司で救急医の宗司だった。
「君を愛することなんて、百パーセントありえない。君みたいなガサツな女は嫌いなんだ」
「個人的には先生のことは苦手ですが、これも患者さんのためと思ってしばらく私と婚約者ごっこしましょ」
「こいつ……」
そう言っていたはずの彼だけれど、一緒に過ごすうちに彼の気持ちが変化して……?
「全く、俺のお姫様はなにもわかってないよなあ。逃げられないんだよ、志季子。最初からそんな選択肢は君になかった」
**********
秘密を抱えた俺様救急医、実力ある自信家
×
患者想いのサバサバ系内科医、女子に慕われる姉御系
**********
ふたりの恋の行く末は……。
表紙を見る
表紙を閉じる
「いい加減に認めろ。俺に君を守らせろ」
厳格で冷たい両親の教育のもと、「感情を出してはならない」と厳しくしつけられてきた三花(みつか)。
周囲から”氷の女王”と噂されるほどクールに自分を偽ってきた。
あるとき横暴な父親の思惑から、政略結婚のため”極氷”とまでいわれる冷酷な男・宗之(むねゆき)に嫁ぐことに。
冷たく凍り付いた結婚生活になると思いきや、宗之は意外なほどに三花を慈しみ、とある契機から情熱的に三花を口説いてくる。
ところがある日、宗之が自分とは正反対の女性と楽しげに腕を組んでいるところを見てしまった三花。
その時にはもう、三花も感情を止められなくなっていて……。
彼女は誰?
あなたにとって私はどんな存在なの。
**********
クールな ”極氷” 敏腕御曹司・宗之
×
本当は子猫みたいな ”氷の女王” 三花
**********
溺愛に溶かされていく、かたくなな心と、すれ違い。
**********
――俺は君を死ぬほど甘やかしたい。
◇◇◇
2025.04書籍版発売いたします。
こちら(WEB版)より溺愛&いちゃいちゃ&ヒーローかっこよさ増です!
ぜひ読み比べていただければ幸いです。
表紙を見る
表紙を閉じる
「君がかわいすぎるのが悪い」
「君は俺のものじゃなかったか? じゃあ、好きにする権利が俺にはあるよな」
「君が嬉しいと俺も幸せだ」
「俺は俺の矜持にかけて誓う。──君を死ぬまで幸せにする。なにがあっても手放さない」
ちょ、ちょっと待ってください、私はただのビジネス上の妻ですよね?
なんでそんなに甘いんですか?
どうしてそんなにグイグイくるんですか!!!!!!!!!!?
「――もう逃がさない」
最推しに迫られて、頭の中がパニックです!
「さあベッドに戻るといい。俺のお姫様」
**********
世界的半導体メーカーの若きCEO、玲司
×
縁の下の力持ち系秘書、心春
**********
とあることがきっかけで、自社の社長である玲司を全力推ししていた心春。
秘書的能力が認められ、なんとその玲司の秘書に大抜擢。
私はこの方を全力でサポートし、押し上げていく!
そう決めた心春は自身の結婚は諦め、ひたすら彼のために身を粉にして働くことを決意。
ある日、玲司の母親に頼まれ、玲司の見合い相手を探していた心春。
それを知った玲司が口にしたのは……「俺が結婚したいのは、君だ。森下心春さん」
てっきり秘書としての能力を認められ、私生活もサポートしてくれというビジネス夫婦の提案かと思っていた心春。
ところが婚約後から、玲司の溺愛猛攻がとまらなくなって。
こんな新婚生活、私、どきどきしすぎて早死にしてしまうかもしれませんっ!
**********
2024.06ベリーズ文庫様より書籍版が発売されます。
WEB版と一部ストーリーも変更(&その後のお話SS)になっておりますので、よければ両方楽しんでいただければ幸いです!
書籍化作品
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…


