Out of the blue ~デキてない結婚~
「そんなわけで、やっぱり今夜は帰るね。お邪魔しましたぁ」

幸せオーラを撒き散らして、二人は帰っていった。

貴一も眠たそうなまま、

「何だったんだ…あの二人は」

呆れ声で言う。

「さあ…?うわ、もう23時になってる!」

「あの二人が帰ったんだから、俺は実家に戻らなくていいよな?」

「もちろんよ!貴一、巻き込んでごめんね?」

「いいよ。早く寝よう」

奇妙で長い夜がやっと終わった…。
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