儚く甘い

「そう思えたのは、みわと出会ったからだ。」
絶望しかなかった毎日。

命を投げ出そうとしているみわと出会ったことが今は運命意外なんでもないと思う。
そして命にしがみつくように、必死に生きようとするみわ。
毎日、生きることに全力で向き合うみわ。

みわと出会って、それまでの自分を後悔するくらい、生きることの大切さを達哉は学んだ。
できればみわと一緒にいつまでもいたい。

でもそれがかなわなくても、だからと言って生きることを悲観して、絶望して、生きる奇跡を投げ出したら、みわに顔向けできない。

「俺は生きる。命にしがみついて、生きることに全力で向き合う。そう、教えてくれたのはみわだ。」
達哉はみわから少し体を離して、泣きじゃくっているみわを見つめる。