儚く甘い
妹と愛する人を二人にしようと病室をそっと出ていく隆文。

2人きりになった部屋で、達哉はみわの髪を撫でながら待ち続ける。


何度も覚悟を決めて、ちゃんとみわを支えると心に誓って来たのに、いざとなったらかなり動揺した。

これでは、これからもっと過酷な未来を歩もうとしているみわを支えられない。


隆文の言葉を心の中で繰り返しながら、達哉はみわをどう支えられるかを考えていた。
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