ねこのひるねの、ひとりごと

石ころ大好き

わたしは本当にチビの頃から、「石ころ」が大好き。

小さい頃、小石のある一角にころんと置いておくと。
ころころ、ころころと機嫌よく遊んでいたそうである。

石が好きなのは今も変わりなく、出掛けた先で見つけた石をころんと1個づつ持って帰ってきたりしている。

ハイキングなどに良く行っていた時など、その都度ころんと拾ってきたので。
「あんた。この石どーする気。一杯なってるから庭にほるで。」
母に、怒られ、石は庭にバラバラに捨てられたこともある。

怒られ、捨てられたことが、ショックではあったけど、
その石達に未練はなかったな。

川の上流にあるゴツゴツした石より、下流に流れ着いたまるみのある石が好き。

若い頃、「磨けば皆、原石なんだ。」なんて言葉を、聞いた気がする。

自分が宝石の原石だ、なんて考えたことも無いけれど。

就職した最初のボーナスでブルームーンストーンの指輪を買った。
今でもずっと手元にある。ブルームーンストーンは昔から大好き。

でも確かに、宝石も好きやけど、そこらに転がっている丸い石がより好き。

石は川の上流からずーっと旅をしてあっちにぶつかり、こっちでえぐられ。
大変な旅の末、まーるくなって下流にたどり着く。

痛い思い、目の回る急流を潜り抜けて、ころんと転がるこの石は。
人の生涯を人に見せてくれている気がするの。


捨てられた石に未練が無かったのは。
それが、過去の私の物だから。
その時の自分のための石だったからじゃないかなと思う。

人は、育つ、そして変わってゆく。考え方も生き方も。

最近、石を探しに行くこともなかったけれど。
10数年ぶりに、自分の惹かれる石を探しに出かけてみてもいいかもしれない!
さて、今のわたしはどんな石に惹かるのだろうか!
< 12 / 39 >

この作品をシェア

pagetop