天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
インターホンの画面に映し出されたのは最上丈一郎だった。

「最上、何しにきたんだ」

俺は驚きを隠せなかった。

「開けてくれ、お前が慌てるところを見ると女と一緒だろ」

その時、真由香さんがインターホンの画面の前に出てきて最上に挨拶した。

「始めまして、真由香です」

俺は慌てて真由香さんを後ろに追いやった。

「真由香さん、インターホンに出なくていいから」

そんな俺と真由香さんの様子がわかったらしく最上はニヤッと笑って言葉をかけた。

「大我、開けてくれ、お前の女を紹介してくれよ」

まずい、最上は真由香さんを俺の彼女と勘違いしてしまった。

「だから、違うって」

もう、仕方ない、俺はオートロックを解錠し、最上を招き入れた。

「どうしたんだ、泥棒でも入ったのか」

悲惨な状態の部屋を目の当たりにして最上が叫んだ。

「始めまして、松本真由香です」

「俺は最上丈一郎、最上総合病院の外科医だ、俺にかかれば治らない病気はない」

「大我先生と友達ですか」

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