天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
「真由香の入院に関して全て任せっきりで申し訳ない」

「いえ、こちらこそ、事後承諾になってしまい、申し訳ありません」

「ところで、今日はなんの話かな」

俺は大きく深呼吸をして話し始めた。

「真由香さんとの結婚の許しを頂きに参りました」

「ほお、そうか、真由香をもらってくれるのか」

「私は真由香さんより十歳も年上で、最上総合病院にて雇われの身です、実家が日下部総合病院にも関わらず、継ぐ立場ではありません、大切な娘さんを預けるのにご不満はあろうかと存じますが、結婚のお許しを頂けたなら、必ず真由香さんを幸せに致します」

「わがまま娘をもらってくれるのに、不満などないよ、ただ……」

「なんでしょうか」

「日下部先生の人生設計で真由香との結婚はマイナスにはならないかな」

「とんでもありません、実は真由香さんにプロポーズされまして」

「なんと、我が娘ながらお恥ずかしい限りじゃ」

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