心が咲いて、君が散る
見慣れた道を通りながら学校へと向かう。
特に風景を楽しむわけでもなく、毎朝ノイズ混じりの環境音を聞きながらただ歩く。
そんな毎日のルーティーンが、最近は変わりつつある。
丁度、学校の手前辺りの信号で友達の奈穂(なほ)とよく最近出会うようになった。
どうやら、生活指導の笹木(ささき)先生から次遅刻したら罰掃除だと言われ、登校する時間を早くしたらしい。
いつも通り、信号が青へと変わるのを待っていると、奈穂が
透華(とうか)おはよ。」と眠そうな目を擦りながら声をかけてくる。
「おはよう。」と私も言葉を返す。
それからは、2人で何気ない会話をしながら学校へ登校する。
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