アンドロイド・ニューワールドⅡ
…30分後。

「ふぅ、美味しかったですね」

と、私は言いました。

目の前のお皿は、全て空っぽになっています。

完食です。

「凄い…。食べ切った。凄い…」

と、奏さんは目を丸くして感心していました。

ありがとうございます。

何なら、様子を遠目から見守っていた、青薔薇学園の店員さん達も、目を丸くしていました。

ありがとうございます。

「瑠璃華さん…お腹痛くない?大丈夫?」

と、奏さんは心配そうに尋ねました。

腹痛の心配をされました。何故でしょう。

「大丈夫です。何の異物も検知されていません。腹部に異常はありません」

「そ、そう…。顔色一つ変わってない…凄いね…」

と、奏さんは言いました。

ありがとうございます。

「では、会計に行きましょうか」

「う、うん。そうだね」

「1枚300円なので、10枚で3000円、プラス飲み物代ですか。あの味だったら、もっと出しても悔いはありませんね」

と、私は言いました。

「忙しい中、私の注文を聞いてくださってありがとうございます」

「あ、いえ…。お気に召したようなら、何よりです」

と、レジ係の女子生徒は言いました。

「ご馳走様でした」

「ありがとうございました」

と、レジ係の女子生徒は頭を下げて言いました。

味も良し、サービスも良し。

昨日の私達が恥ずかしくなってくるほど、良いお店でした。
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