アンドロイド・ニューワールドⅡ
『それで瑠璃華ちゃん、明日から二学期な訳だけど…』

と、久露花局長は言いました。

「はい、何でしょうか」

『ずばり、二学期の抱負は何かな?』
 
と、局長はが聞きました。

二学期の抱負。目標は何かという質問ですね。

特に決めていた訳ではありませんが…。

「…では、友達を100人に増やします」

『…一年生になったら、じゃないんだから…』

と、局長は言いました。

どういう意味でしょう。一年生?

「友達の数を増やすことは、『人間交流プログラム』の遂行に役立つと、久露花局長も仰っていたはずですが」

『それはそうだけど…。でも、いきなり100人は無理だよ。いくら二学期間かけたとしても』

「大丈夫です。一学期に一人作ったので、あと99人です」

『…一学期の間に一人しか出来なかったのに、二学期で99人は、さすがに無謀だと思うよ』

と、局長は言いました。

無謀はやめた方が良いと、奏さんにも言われたばかりです。

では、友達100人の夢は諦めましょう。

『まぁ、高望みはせずに…。せめて、一学期よりも人間の感情を、たくさん学べると良いね』

と、局長は言いました。

結局、無難なところに収まりましたね。

「分かりました。努力します」

『うんうん。頑張ってね瑠璃華ちゃん!応援してるから。何か困ったことがあったら、いつでも連絡してね』

「はい」

と、私は言いました。





こうして。

一学期より、更なる成長を目指して…私は、二学期を迎えることとなりました。







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