きらきら
第1章

やくそく

―キラッ



「わお!!ねぇ!!見た見た見た?!」

あたしは生まれて初めての流れ星に、大声で言った。


隣で寝転がってるばか…幼なじみの『武田星斗』は

「やべー見ちゃったよ俺!!」

なんて騒ぎながら、あたしと目を合わせる。



流れ星に願いごとを願うと叶う


流れた後に思い出して、ちょっと後悔。

願い事考えとけばよかった!!


今日はあたしの15回目の誕生日。

まだ寒さの残る3月2日。


家からダッシュで5分、一本だけ木の生えてる公園。

人通りも少ない公園はめったに人はこない。

そんな所で毎年こうやってせいと一緒に星を見る。


そして毎年のように星をプレゼントしてくれる。

あの星だとかそっちの星だとか適当そうだけど

ちゃんと星の名前を教えてくれる。


それがあたしの1年に1度の楽しみになってる。


今年は何て言う星をくれるんだろう…


あたしはそのまま空を見上げた。



シャラン...


「わっ!!つめたい」


振り返ると笑顔のせい。

「えみ、誕生日おめでとう」

胸元を見ると星形のネックレス。


あたし、朝岡笑は15歳の誕生日に


すてきな


すてきな


星をもらいました。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

きらきら
愛真/著

総文字数/5,808

恋愛(その他)12ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop