舞台の上で輝いて
あの貼り紙が貼り出されてから2ヶ月。
毎日のクラスレッスン、親友のゆりはいつも通りに話しかけてくれるけど、それ以外の団員は、必要最低限でしか話をしてくれない。
別にコネとか使って役を射とめた訳じゃないのに、みんなは今だに納得できないみたい。
この冷たい視線、空気、2ヶ月経っても全然慣れない。
ここは実力の世界だから、その力でみんなに認めてもらえるように頑張らないと。
リハーサルは順調でこの間は芸術監督さんに褒められたし。
結城さんとも、ついこの間まで挨拶以外話したことがない関係だったなんて信じられない位に距離は近づいていると思う。
だって最近は、冗談とか言い合えたりも出来てるし。
私がリラックスして踊れる様に、何気なくいつも気にかけてもらっている。
結城さんの事を知れば知る程好きになっていく。
普段は橘香織として、結城さんの事が好きだし、リハーサル中はオデットとしてジークフリート王子の結城さんが好きだし。
ようは一日中結城さんの事が好き。