赤い糸~For you~
気持ちを伝え合って、二人の間にあった少しの隙間もなくなった気がした。



夕日も沈んで、暗くなってきたからホテルに戻った。



ホテルで美仔達と合流して夜ご飯を食べに行く。



「なぁ。最後の夜だから美仔と一緒にいたいんだけど…」



斎藤先輩のこの一言で、今日は先輩と一緒にいれることになった。



斎藤先輩には感謝だなっ



気持ちを伝え合ってから、自然と先輩に甘えるコトが出来るようになった。



昨日までは、嫌われるのが嫌で甘えられなかったから…



海から帰るとき、



「志帆、もっと甘えてろよ。もっと頼れよ…これでも、お前の彼氏なんだから。」



先輩が言ってくれたコトバのおかげ。



私は先輩の膝の上に座って抱きしめられながら、幸せに浸っている。



「志帆。愛してる…」



『先輩、…大好き。』



私達は一つになった。



初めてが先輩で良かった。



愛し合った後、私達は同じベッドで手を繋いだまま眠りにつく。




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