天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
 前世の感覚からしたらそれはどうなのだろうと思うが、貴族の婚姻は一桁年齢の時に決まることもあるそうだ。

 父は、ミリエラには見せてはいけない手紙を入れる箱にその手紙を隠してしまったけれど、エリアスが教えてくれたから知っていた。

 礼儀正しく、王妃の部屋の扉をノックし、許可を得てから中に入る。

「王妃様、お時間です」
「まぁ、ミリエラ嬢。今日もとても可愛らしいわ。もう少し待っていてもらえるかしら」
「はい、王妃様」

 王妃の思惑もわからなくはないが、大人になった時誰と結婚したいかなんて今決める必要はない。

 ミリエラには父がいるし、父とマウアー一家とディートハルトとがいれば十分。

(あれ、私結構よくばりかも)

 王妃の身支度はそろそろ終わりそうという頃合いだった。侍女達が、王妃の髪にコテを当て、綺麗なカールを作っている。

 誰が発明したのか、魔道具のコテがあるのだ。形は非常にシンプルで、丸い棒状の本体と、平たい押さえ板の間に挟んだ髪を巻いてセットする。

< 118 / 279 >

この作品をシェア

pagetop