恋した先輩には病みがある!?
小悪魔のように笑いかけてこないでください!

何かの限界が来そうです!


「あのですね先輩!今は彼女になれるように頑張っていますが、恋桃の最終目標は同じお墓に入ることですからね!覚悟してくださいね!」
「本気?」
「めちゃくちゃ本気です」
「そっか。・・・じゃあ待っててくれる?」
「待つ、とは?」
「俺が答えを出すまで」


答え?

答え、答え・・・。

そ、それってもしかして恋桃の告白に対するものですか!?

というかそれをわざわざ言うということは恋桃のこと相当意識しているのでは!??


「待ちます!待たせていただきます!!」
「はは、言ったね。言ったからには・・・・・俺を好きでいてね」
「はい!もちろんです!!」


満面の笑みでそう言い切ると先輩は眩しそうに笑いました。

その顔がどこか淋しそうに見えたのは気のせいじゃないです。

先輩にはまだ恋桃の知らない一面があるのかもしれません。

でもそれを無理やり聞き出そうとは思いません。先輩の嫌がることはしたくないので。

ですが先輩、その理由も待っていれば話してくれますか。

恋桃はお待ちしていますよ。

とにかく今の恋桃にできることは先輩が、答えを出すのを待ちつつ気持ちを伝え続けることのみです。

また明日からも斗愛先輩に好きになってもらえるように頑張りますね!!!
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