鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

21 (隠していた秘密)

21 (隠していた秘密)


多くの人が逃げ惑う中、1人で男の人たちの方に向かっていく鳳条先輩の後ろ姿を見つめる。


鳳条先輩……何をしようとしてるの、?



「桜妃ちゃん!!こっち!」


「え?天川先輩!?」


「いいから来て!」


急いで天川先輩の後を追う。


「天川先輩っ、これって…」


状況が全く分かってなくて、私は走りながら天川先輩に尋ねる。


「俺たちと、敵対してた暴走族の奴ら。」


えっっ、、鳳凰の、鳳条先輩の敵ってことだよね、?


「俺たちが最近大人しかったのをいいことに、しかけてきやがった。まさか祭りに来るなんて」


予想していなかった、と悔しそうに話す天川先輩。


そんなっ、、鳳条先輩は……大丈夫かな……。


ただただ心配で仕方ない。
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