鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

27 (好きになったら全部好き)

27 (好きになったら全部好き)


「母さん」


リビングでテレビを見ていたお母さんにお兄ちゃんが声をかける。


その声に振り向いたお母さんは、私たちを見て目を丸くした。


「どうしたの、大丈夫?何があったの?」


「ちょっと…ね、、それより……あの…この方が……鳳条さんです…」


「…そうなの!初めまして!鳳条さん」


あ、れ??思っていた反応と違う。


もっと、驚くと思ったのに、すごく冷静……


「初めまして、突然すみません。鳳条 狼と申します。」


お兄ちゃんにもお母さんにもやっぱり礼儀正しい鳳条先輩。


「鳳条さん、とりあえずシャワーでも浴びますか?」


「ありがとうこざいます。使わせてください。」


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