鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「すみません、シャワーお借りしました。」


鳳条先輩……まって、かっこいい、、
濡れた髪が色っぽくて、手足は長くて……スタイル良すぎ……


「ふふっ、まぁまぁおばさんは退散するわね、3人で話し合いがあるみたいだからどうぞ。鳳条さん、ゆっくりしていってね。」


「ありがとうこざいます。」



おちゃらけたように笑うお母さんが、2階に上がっていくのを見届けて、その姿が見えなくなった途端、お兄ちゃんが前のめりになって話し出した。


「さて、本題に入るけど……なんで桜妃はあいつにさらわれた?」


えっと……


「ちゃんと家にいたんだけど、インターホンが鳴って、出たら……いて。」


「は?」


完全に怒っている時の声色の鳳条先輩。


「なんか同級生に聞いた?みたいな。」
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