鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

5(嫌いなこと)

5 (嫌いなこと)


あれから……1週間が経った昼休み、琴莉ちゃんとレンくん、鳳条先輩についての話をしていた。


「やっぱり、鳳条先輩、桜妃のこと好きだよね〜」

「な、なんで?で、でも、あれから何も言われてないよ??」


だから、好きとかじゃなくて……ただ最初の私の態度が気に入らなかっただけ……じゃないのかな……??


「だってさ、連絡先交換したんでしょ!あの、誰も寄せつけないオーラ放ってる人から。」


寄せつけないオーラ……か…。


まぁ、確かに。


だからこそ、鳳条先輩が笑った時、びっくりしたもん。


「ねぇ、桜妃?やっぱり……暴走族いいでしょ?しかも総長。」


ニヤニヤした顔で私の顔を覗き込んでくる琴莉ちゃん。
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