鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

7(それが好きってこと)

7 (それが好きってこと)


思ったりよりも長い時間寝てしまっていたみたいで、目を開けると、昼休みの時間になっていた。


僅かに手に残る誰かの温もり……鳳条……先輩、、だよね、?もう行っちゃったのかな。


ベットの横に置かれた丸椅子を見つめていると、静かに保健室のドアが開かれた。


「桜妃…??」


「あ、鳳条先輩…」


安心したような顔で私を見つめる鳳条先輩の手にはビニール袋が…。


「離れて悪かった。パン買いに行ってた。」


え、あ、そっか。お昼だもんね。


「桜妃、なんか食べるか?」


「あ…」


お腹は空いたような気がするけど、さすがに1個は食べられなそう。


「半分にするか?そしたらもう半分俺が食べれば良いし、」
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