鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

8(まさかのハプニングだらけ!?)

8 (まさかのハプニングだらけ!?)


待ちに待ったと言っても過言ではない体育祭当日。


応援席に座って、琴莉ちゃんにハチマキをつけてもらう。


「ん!最高に可愛いよ!」


「…ありがとう」


「もう!照れちゃって!この姿で鳳条先輩のところ行ったらもうイチコロだよ!」


琴莉ちゃんの口調はまるで私が鳳条先輩のことを好きって言ってるようなもの。


私は別に、鳳条先輩が私にメロメロになって欲しいとかイチコロとか、望んでないのに。


「噂をすれば?ほら、鳳条先輩いる!」


え、?琴莉ちゃんの声に思わず顔をあげると、少し離れたところに、友達らしき人と話している鳳条先輩の姿があった。
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