鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

12 (甘すぎる鳳条先輩)

12 (甘すぎる鳳条先輩)


「え、?鳳条先輩が風邪!?」


「うん、なんかクーラー消し忘れたまま寝たらしい。」


7月にはいったある日。私は突然教室にやってきた天川先輩に「狼、今日風邪で休みなんだよね」と告げられた。


「桜妃ちゃんさ、お見舞い行ってあげてくんない?」


え、、?お見舞い、?


「これ住所」


わぁお、こんなに簡単に住所なんて渡しちゃっていいんだ。しかも人の。


「紙に書いて渡すなんて古い、とか思わないでね。狼が、桜妃ちゃんと連絡先交換するのダメだって怒るからさ。」


「そうなんですね、」


というか、、まって、なんか行く流れになってない、?


「桜妃ちゃん、お願い。あいつ絶対喜ぶから。」

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