Secret Love


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「えっと…トイレだよ」



『そうなんだ?』



尚に、“どこ行ってたの?”って聞かれたわたしは、とっさにそう答えた。



隣には、俯いていて顔が見えないけど、きっと真っ赤な顔の柚来がいる。



柚来を見ながら、わたしは女の子だなぁ…と思っていた。



キーンコーン…



チャイムが鳴りわたしたち3人は席に着いた。



わたしの席は窓際から2列目の1番後ろで、柚来はその左斜め前で、尚はわたしの右だから、3人とも結構近い。



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