Secret Love


『…ありがとうございました』



お医者さんとの話が終わり、わたしたちは病室に向かっていた。



『あ、加恋。先に行ってて?お母さん、トイレに行ってくるわ』



「…うん。分かった」



わたしは病室に向かった。



─ガラッ…



ドアを開けると、蓮の寝息が聞こえた。



「…蓮…」



蓮の手と、わたしの手を重ねる。



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