婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
 気持ちを落ち着けるために、薄いピンク色をした白桃の炭酸ジュースを口に含みました。シュワシュワとした炭酸が程よく喉を刺激して潤してくれます。

 はあ。
 まさか、こんなところで衝撃的な言葉を聞くなんて。

 気持ちが幾分か落ち着いたところで考えてみると、エドガー様との婚約は今回の騒動がなくても解消されたってことなのかしら?
 
 政略結婚だから、たとえ仲が良くなくても結婚することはよくあることだし、そこは目をつぶって上手く付き合っている人もいます。私の場合もそんなものだと思っていました。

 愛のある結婚なんて夢のまた夢。

 両家のためにも自分が我慢すればよいと思っていたけれど。幸いに私には課せられた仕事があったから、それを生きがいに結婚生活を送ればいいと諦念していました。
 
 お母様はそんな私の気持ちを察していて考えてくれていたのですね。お父様もなのでしょうね。



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