婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています

「あなたたち、いい加減しなさい。そんなことをして、大変なことになったらどうしますか? わたくしは責任は取れませんよ。それに、このことは一人だけが知っていればよいでしょう」

「そうでしたね。余計な心労をかけてはいけませんものね」

 エルザが諭してくれましたが、少々、府に落ちないことがありました。一人だけってどういう意味なのでしょう。

 意味が理解できなかった私は首を傾げましたが、二人はエルザの意見に納得した様子。聞いてみた方がいいのか迷いましたが、これ以上、時間を取られるのはよくないと思い断念しました。

 それからは気を取り直したケイトとルーシーが素早くお化粧を施してくれました。

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