婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
 友人と約束って、時間は大丈夫だったのかしら? 
 それとも、時間が余っていたから、暇つぶしに私たちに声をかけたのかしら? 

「友人と約束って、どのくらい待たせたのかしらね」

 ジュースをストローでかき混ぜながらディアナが呟きました。

 えっ? 
 まさかのそっちですか。

 驚いて目を瞬かせていると口の端をあげてニヤリと笑います。笑顔が黒いですけれど。
 
「いつものことよ。相手はよほど心が広くないとつき合いづらいわよね。慣れてしまえばどうってことないんでしょうけれど。それと、呼び捨ての件ね。あれ、毎回会うたびに同じことをやっているのよ。なんていうか、プライドを保つ上で必要な会話なの。あのやり取りでご機嫌になるんだから、安いものよね」



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