婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています

「いいんじゃないの? 時には、はったりも必要よ。ビビアン様にはそのくらい言っておかないとまた絡んでくると思うわよ」

「はったりって……でも、嘘はいけないと思うわ。ないものをあると言ってはご迷惑をおかけするかもしれないし」

 巡り巡って、もしもレイ様の耳に入ったら? 事が軽くすまなくなる可能性だってあるのに。

「そう? あながち嘘でもないでしょう?」

「えっ?」

 私は大きく目を見開きました。驚く私にディアナはクスクスと笑っています。 

「何か知っているの?」

 レイ様のプロポーズのことは両親にはもちろんの事、ディアナにも誰にも話していません。それなのに事情を知っていそうなディアナ。
 
「知らないわよ。でも、あなたたち二人を見ていれば、なんとなく予想は出来るわ。進展していそうで進展していない状況がね」

「……」

 全て見透かされていそうな気配に、彼女をまっすぐ見ることが出来ずに俯いてしまいました。

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