婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
「王族相手によく嘘が語れたものね。不敬罪、侮辱罪、虚偽罪。他にもあるかしらね」
「そんなつもりは、ありませんでしたわ。だって、あれは夢物語であって、真実ではありません」
「そうね。あなたはそのつもりだったのよね? あくまでも夢の世界の物語。わかっているわ」
血の気が戻ったのかビビアン様の頬に赤みが差した。アンジェラの言葉に一喜一憂する姿にまともに思考が働いていないことが分かる。その場その場で取り繕うのが精一杯。
「内々で語らい楽しむ分には害はないかもしれないわ。でもね、それが動機で犯罪を犯したら罪になるのよ。そのくらいわかるでしょう?」
「そんな……」
小さい子供を諭す様な穏やかな語り口。
アンジェラって優しいわね。胸中は荒れ狂っているかもしれないけれど。
少しは自分の犯した罪に気づいたかしら?
これから下される処罰にビビアン様はどんな反応をするのかしらね。