婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
「シュミット公爵は男爵に降爵だけれど、でもね、あなたは大丈夫よ。公爵令嬢のまま、籍を置いてあげるわ」
アンジェラの瞳が冷たく輝く。
ここからが本題ね。
「えっ?」
ビビアン様の顔が若干の戸惑いを含んで瞳が揺れた。
自分も男爵令嬢となるのだろうと思っていたでしょうからね。話の流れからすればそれは当然の事。
しかし、男爵令嬢では価値が半減してしまうもの。美貌と豊満な体だけでも十分に価値はあるけれど、教養も兼ね備えている極上品。身分が高ければもっと価値が上がる。
「何を驚いているの? わたくしも鬼ではないのよ。さっきも言ったでしょう? あなたが直接事件に関わっているわけではないとわたくしは理解していると。だから、身分はそのままにしておいてあげるわ」