幼なじみ

19. お休み

「ほく、おはよう」

「起きた?おはよう。」

目が覚めるとほくが横で本を読んでいた。今日は起こさないで寝かせてくれたみたい。

「体調どう?体痛くない?」

「だいぶ良くなった!押さえると痛いけど、普通にしてたら大丈夫かな。」

「よかった。」

アザは残ってるけど、痛みがだいぶ引いてきたみたい。今日は念のためほくと一緒に学校を休むことになった。

「みぃ、朝ごはん食べる?」

「もうちょっとゴロゴロしてたい。」

「分かった。」

「ほく、何読んでたの?」

「推理小説。」

「面白い?」

「うん。」

まだベッドでゴロゴロすることに。ほくの読んでいた本を見せてもらうと字がいっぱいで難しそうだった。

「学校行くの疲れるけど、行かないと暇だね…。」

「みぃ、おいで。」

ベッドの上で座っているほくに呼ばれる。向かい合ってほくの膝の上に座るといつもより少し優しく抱きしめられる。

「痛くない?」

「うん。」

昨日は、痛くてハグできなかったけど、今日はできるようになったので良かった。

「みぃ、好きだよ。」

「うん!みぃも大好きだよ!」

「かわいい。」

「ありがとう。」

ほくにキスされる。2回目だ。まだまだ、緊張してしまうし、終わっても心臓がドキドキしたまま。ほくはどんな気持ちなんだろう。

「みぃ、顔赤い。可愛すぎ。」

「恥ずかしい…。みぃすごいドキドキしてるんだよ。ほくはそんな感じしないけど。」

「みぃが可愛すぎて手出せない。笑」

「どういうこと?」

「あー、可愛すぎ。」

「もう、さっきからそれしか言わないじゃん。笑」

私は、すごいドキドキしてるのに、ほくはそんなことないみたい。ずるい。

「みぃ、そろそろご飯食べに行こっか。」

「うん。」

一階に行き、朝ごはんを食べる。

「あれ、麻美ちゃん出かけてるみたいだね。」

「うん。みぃ何食べる?」

「パン」

「分かった。」

ほくがトーストを焼いてくれた。ほくはご飯とお味噌汁を食べるみたい。真逆だ。

「できたよ。」

「ありがとう。」

ほくは料理もできるしいい旦那さんになるんだろうな。

「みぃ、明日体調良かったらデートする?」

「え!する!」

付き合って初めてのデートだ。

「どこ行こっか。」

「遊園地行きたい!」

「いいね。行こっか。」

「楽しみ!ありがとう、ほく。」

「俺も楽しみ。」

明日、遊園地に行くことになった。すごく楽しみ。

「みぃ、食べ終わった?」

「うん。」

「じゃあ、部屋戻ろっか。」

「うん。」

朝食を食べ終わり、ほくの部屋に戻る。

「みぃ、映像見れそう?」

「うん…。」

昨日映像が見れなかったから今日は朝から見ないといけない。

「みぃ、落ち着いた?」

「…うん。なんとか…。」

映像を見た。今日はなんともないみたい。ほくが死んでしまう映像を見たあとすぐにまた死んでしまう映像を見ることはないけれど、念のため映像を見る。

「みぃ、少し寝る?」

「やーだ。」 

「でも頭痛くない?」

「痛い。」

「少し寝たら?」

「やだ。ほくと話す。」

「俺と話すの?」

「うん。」

頭はすごく痛いけど、ほくに甘えたい気分。甘えすぎかな…。

「いいよ。美蘭ちゃんおいで。」

「うん。」

さっきと同じようにまた向かい合ってほくに抱きしめてもらう。

「ほく、すき。」

「うん。ありがとう。」

「ほくは?」

「好きだよ。」

「やったぁ。」

「可愛い。」

また、ほくにキスされる。何回されても慣れない…。

「みぃ、照れてるの可愛すぎる。」

「みぃだけ照れててずるい。ほく慣れてる…。」

「そんなことないよ。笑 俺、みぃが可愛すぎて悶えてるから。」

「嘘つき。笑」

幸せだなぁ。この時間がずっと続いて欲しい。

ピコンッ。

携帯の通知が鳴った。
結衣からだった。「美蘭、大丈夫?」と聞かれたので、「大丈夫だよ!学校行けなくてごめんね。」と返した。

「結衣から?」

「うん。あ!そうだ、結衣に付き合ったこと言ってなかった。言ってもいい?」

「うん。俺はいいよ。」

結衣に「ほくと付き合った」と言った。今は休み時間なのかな?
すぐに結衣から返信が来た。「え!!!おめでとう!!嬉しいんだけど!!」と返ってきた。
結衣は凄く驚いてたけど、喜んでくれて嬉しい。

「俺も寛太に言おうかな。」

「うん。寛太びっくりするかな。笑」

ほくが寛太に言うと寛太もすごく驚いてたけど、同時に喜んでもくれた。
結衣からは、「また話聞かせて!」と言われた。

「2人ともすごく驚いてたね。笑」

「だな。笑」

しばらくほくにくっつきながら携帯をいじっているといつの間にか寝ちゃったみたい。

「ほく…?」

ほくも寝ちゃったみたい。起こさないように、そっと体の向きを変えていると…

ピコンッ。
携帯の通知が鳴った。
携帯を取り、見てみると私の通知じゃなかったことに気がつく。ほくの携帯を見てみると、女の子から、「追加しました。よろしくね!」とメッセージが来ていた。
ほくいろんな子から連絡先追加されてるのかな…。
少しモヤモヤした。

「ほく、起きた?」

ほくの携帯を置き、自分の携帯を触っていると、ほくが寝転がりながらハグをしてくる。ほくも起きたみたい。

「ほく、くすぐったい。」

「んー。」

「ねぇ、くすぐったいって。笑」

「美蘭ちゃんチューしてくれたらやめてあげる。」

「無理。」

「なんで!?」

「恥ずかしいもん…。」

「かわい。美蘭ちゃんは純粋だからゆっくりいこうね。」

「もう、可愛いばっか言い過ぎ。嘘っぽく聞こえるよ。」

「えぇ。」

ほくはいっぱい可愛いって言ってくれる。嬉しいけど、言い過ぎ。笑

「あ、そうだほく、メッセージ来てたよ。」

「おー。そうなの?後で見るわ。」

「女の子から来てたよ。」

「そうなの?」

「うん…。」

「美蘭ちゃん、もしかして嫉妬してる?笑」

「ほく、他の女の子とメッセージしてる
の?」

「来てるみたいだけど、返してない。」

「そうなんだ。」

少しモヤモヤする。嫉妬かな…。

「みぃ、見せてあげる。」

「えっ。見ていいの?」

「うん。」

ほくがメッセージを見せてくれた。見てみると色んな女の子からメッセージが来てたけど、返してないみたい。

「ほく、メッセージ返さなくていいの?」

「めんどくさい。」

「急用だったらどうするの?」

「結衣と寛太には返してる。」

ほくはメッセージ返すのがめんどくさいみたい。少し安心した。

「みぃ、ちょっと服脱げる?」

「うん。」

お昼ご飯を食べ終わりほくの部屋で携帯を触っていると、服を脱いでと言われた。

「湿布貼り替えよっか。」

「うん。」

「まだ、あざ残ってるね。」

「うん…。」

「みぃ、学校月曜日から行ける?」

「行きたくない。」

「俺がずっとそばにいてあげる。」

「うん。」

「頑張れる?」

「…うん。」

学校には行きたくないけど、頑張って行かないと。

「みぃ、なんかテレビ見る?」

「うん、映画見たい。」

「見よっか。」

湿布を貼ってもらい、映画を見ることに。
ソファに並んで座り、映画を見始める。

「みぃ、この映画好きだね。」

「うん。主人公が可愛い。」

「みぃの方が可愛い。」

「そんなことないから。笑」

何回も同じ映画見てるのに、付き合ってくれるほく。やさしい。

「みぃはさ、将来何になりたいの?」

「なんだろ。全然決まってないなぁ。ほくは?」

「みぃの旦那さんかなぁ。」

「もう、真剣に聞いてるのに。」

「俺も真剣だよ。みぃ、将来結婚しよーねー。」

「はいはい。」

ほくは本当は何になりたいんだろう。ほくと将来の話とかあまりしたことないな。

「俺はとりあえずいい大学入っていい会社に就職したいかな。」

「そうなんだ。みぃもほくと同じ大学に入れるかな…。」

「今のうちからいっぱい勉強してもらわないとな。笑」

「はい…。」

「でも、みぃは数学以外はめちゃくちゃできるから大丈夫だよ。笑」

「数学頑張ります…。」

高校入った時から映像のこともあって同じ大学に行こうって決めてたけど、ほくは頭いいから頑張らないとな…。

「みぃちゃん、写真撮ろうよ。」

「いいよ!ほくから言うの珍しいね。」

「そう?盗撮はいっぱいしてるよ。」

「怖。やめてよ。寝てる時に撮ってるでしょ。」

「うん。」

カシャッ。
ほくと写真を撮る。

「みぃちゃん、かわいい。」

「ほくもカッコいい。」

「そう?」

「うん。ほくかっこいいからみぃなんかと付き合ってくれるの不思議。」

「いや、それはこっちのセリフだよ。みぃまじで可愛い。」

「そんなことないよ。」

ほくがすごい褒めてくれる。ほくはあまり自分のかっこよさを自覚してないみたい。

「みぃ、可愛い。」

ほくにキスされる。

「ちょっと、ほく…?」

ソファの上でほくに押し倒される。

「映画見ないの…?」

「んー。」

そのままキスされる。この体制恥ずかしい。

「ほく…、恥ずかしいよ…。」

「恥ずかしいね?」

「うん。」

「あー。可愛すぎてまじで襲いそう。」

「やめてよ。怖い。」

「もう。俺、一生ちゅーしかできない…?笑」

「どうゆうこと?」

「みぃが可愛すぎて純粋すぎて手出しできない。笑」

「みぃ純粋かな?」

「うん。まだ何にも知らなくて可愛い。笑」

「なにそれ。笑 なんかやだ。笑」

私、そんなに純粋なのかな?

「みぃそろそろお昼ご飯食べる?」

「うん!」

朝が少し遅かったからもう13時になっちゃったけど、お昼ご飯を食べることに。

「みぃ何食べたい?」

「お昼はみぃが作るよ。麻美ちゃん夜まで帰ってこないみたいだから。」

「ありがとう。」

「ほくは、何食べたい?」

「みぃ。」

「痛っ。」

ほくに首を甘噛みされる。

「もう、真面目に聞いてるのに。」

「んー。カレー。」

「いいね。分かった。」

カレーを作るために野菜を切ってるとほくが後ろからハグしてくる。

「ほく、危ないよ。」

「んー。」

「あっち行ってて。」

「はーい。」

ほくは諦めて、椅子に座っている。

「ほく、できたよ。」

「ありがとう。おいしそう。」

「美味しくできたかな?」

「食べていい?」

「いいよ。」

「いただきます。」

カレーが出来上がり、机まで持っていく。ほくはお腹空いてたみたい。

「美味しい。ありがとうみぃ。」

「本当?よかったー!」

カレー美味しくできたみたいで良かった。カレーを食べ終わり、お皿を洗ってほくの部屋に戻る。

「ほく、数学教えて。」

「いいよ。」

授業が全然わかんないのでほくに数学を教えてもらう。

「数学ってどうやって勉強したらいいの?」

「とりあえず、ワークの問題を全部自力で解けたらいいんじゃない?」

「無理だよ、そんなの…。」

「教えるから頑張ろ?」

「うん…。」

「まずこの問題解いてみて。」

ほくに言われて計算問題を解いてみる。最近やったはずなのに忘れてる…。

「分かんない…。」

「ここは…」

ほくが解説をしてくれる。ふとほくの横顔を見るとやっぱりかっこいいなぁ、と思う。

「みぃ、聞いてる?」

「あ、ごめん…。」

「俺の顔ばっかみてどうしたの?笑」

「かっこいいなって思って。」

「すごい褒めてくれるじゃん。笑」

「みぃ以外の子好きになっちゃダメだよ?」

「なにそれ、可愛い。」

「返事は?」

「はい。」

ほくにキスした。自分からしたのは初めてだから凄く恥ずかしい。自分でも顔が赤くなってるのが分かる。

「えっ。」

ほくにまた押し倒された。今度は床に。

「あんまり煽んないでよ。」

「えぇ。煽ってないよ。」

「あーーー。」

ほくにキスされる。

「みぃ、口開けて。」

「こう?」

「うん。」

ほくに舌を口の中に入れられる。大人なキスだ。どうしたらいいか分かんなくて、動きが止まってしまう。

「ほ、ほく…?」

「んー。」

名前を呼ぶとキスが終わった。何が起こったのかよく分かんなかった。

「ほく、何今の?」

「ディープキス。」

「みぃ、全然分かんないよ。」

「うん。可愛すぎてしちゃった。ごめん、怖かったね。」

「びっくりしたけど、嬉しかった。」

「ほんと?」

「うん。もっと教えて。」

「今日はここまでね。数学やろ。」

「はぁーい。」

ほくは色んなこと知ってるなぁ。

「よし、じゃあそろそろ終わろっか。みぃ頑張ったね。」

「うん。ほくありがとう。」

「うん。」

勉強が終わり、夜ご飯を食べた。

「お腹いっぱい。ほくお風呂入ろ。」

「うん。行こっか。」

お風呂に入り、お湯に浸かる。

「ほく、みぃ数学頑張るね。ほくと同じ大学行く。」

「うん。頑張ろ。」

お風呂からでて映像を見る。今日は朝と夜2回見たからいつもより、苦しかった。

「みぃ、ありがとう。」

「うん。」

「寝よっか。」

「うん。」

「おやすみ。」

「おやすみ。」



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