甘くなって、惑わせたい。
甘くなりたい
■*□*■*□


俺の彼女は甘い。


「織く~ん?こっち向いて~?」


今日もこんな甘い声で俺を煽ってくる。


「…………無理。」


そして俺は素直になれない。


だからいつも彼女の花小にこんな冷たい態度をとってしまっている。



「ねぇ~織くんっ!どっか行こっ!」


「この時間帯じゃ、テーマパークもどこも開いてないって。」



本当は行きたいに決まってる。


だけど、それより………………


今、この花小との二人きりという状況の方が良い…………気がする。


はぁ、なんでこんなに難くなるんだよ…………。


花小には聞こえない程度で小さくため息をついた。


「し、織くんっ!


今日、お泊まり……しても……いい、かな?」


モジモジとしながらそう聞いてくる花小。


可愛い過ぎだろ…………っ


そんな思いに蓋をして何とか自分を制御する。


「今日、親と姉ちゃんいるけど。」


可愛い過ぎるという思いを何とか納めた。


すると花小は少し悩んでいる様子。


さすがにやり過ぎた…………?


焦った俺はまた口を開こうとした。

弁解する気満々だった。


でも、花小の表情を見た瞬間、そんなの一気に打ち砕けた。


─────ニヤッと何だか恥ずかしい。


そんな表情をしている花小を見た俺はそりゃあ秒で頭がおかしくなった。


さっきもだけど可愛い過ぎる。


いや、もはやこんな単語で収まりきる可愛いさじゃない。

自然と口元が緩むのはしょうがない。


そんな俺をおいて可愛い過ぎる花小が口を開いた。


「け、け、結、婚なんて……!!

織くんあまりに気が早すぎるよ……!


でも、織くんがしたいなら…………
いい、よ?」


そんな言葉が花小の口から出た。


は??結婚??花小と俺が??


そんなことで頭はいっぱい。

妄想せざるを得ない状況にスマホなんてどうでもいい。


───────鐘が鳴り、式が始まる。


「織くん。」


「花小。」


そんな風に呼びあって、


最後は誓いの─────。


< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop