さよなら、愛してる〈不知火の姫 外伝〉
 野太い返事が返って来たが、みんな何処かニヤニヤしている。これから大きな戦いになるというのに、まったく緊張感の無い奴らだ。

 それが良い所でもあるのだが。

 きっと今、俺の顔は真っ赤だ。頬が熱い。いたたまれなくなり、俺は幹部室へ逃げ戻った。
















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