始まりはたぶん、ホワイト・ライ
Happy ever after
ある晴れた日曜。

結婚したばかりの頃に拾った猫が、遊んでくれとうるさいので、しぱらく遊んでいたところ、ソファではまだ眠たそうに、友也が朝刊をめくっていた。

「ホラ…!」

猫のおもちゃをソファめがけて投げると、まさに猫まっしぐらという感じで、猫は友也に飛びかかる。

「うわっ!どうした!?」

「猫様が、パパと遊びたいって」

「猫様もいいけど、俺は奥様と思い切り楽しみたいんだけど」

「ふふ…それは、猫様が遊び疲れた後でね」

結婚前、散々振り回されてきた私だが、結婚してからは形勢逆転。

友也は、やたら甘い夫に変貌。

最初こそ戸惑ったものの、慣れてきたらこっちのものだ。

夫の甘すぎる溺愛を、うまいことコントロールしている。

そうしなければ、私のほうがもたない。
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