始まりはたぶん、ホワイト・ライ
My best friend
話は、大学1年の頃に遡る。

入学式の日、やたら多い新入生や、広いキャンパスに戸惑い、ウロウロしていたら、長身の男子学生にぶつかってしまった。

「ごめんなさい!」

相手の顔を見上げると…いい男だった。

「大丈夫?君も新入生?」

「ええ、あなたも?」

「そうだよ。じゃあ、一緒に行こう」

さり気なく私を庇うように、人並みをすり抜ける彼。


それが友也との出逢い。

第一印象は“何となく、遊び男っぽい”だった。

私はというと、出来る限りのお洒落をしてみても、何となく地味な気がしている。
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