入学初日にプロポーズされました

*意識

〈side*希穂〉


『デート、いつにしようか?』

唐突にそう訊ねられた



「話が飛びすぎ」

「だって、話したいことたくさんあるんだもん」


マイペースさに半ば呆れながら呟くと楽しげに言葉を返された

この男の“たくさん”の基準が分からないから怖い



それに、朝のこともあるから──────


「そう」

そう呟き、横目に一瞥してからまた窓の外に目を向ける



「いつ空いてる?俺は希穂ちゃんの空いてる日が空いてる」

「………つまり暇ってことね」

「まさか、俺暇じゃないんだよ?絶対希穂ちゃんの空いてる日は空けるってだけ」


そう告げる男に吐息を漏らす



くだらない


それに、

「意味不明」
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