入学初日にプロポーズされました
「うん、だから結婚しよ?希穂ちゃんは俺のエスパーだから」

「そんなのになった記憶はないし、私がだいたい心読めるのは萊だけなの……で……?」


歩き出そうと思った腕を掴まれた


危うく飲み物を零しそうになった──のはどうでもよくて


「なにそれ、むかつく」


私の腕を掴む内田界人はどこか拗ねたような表情をしていて、


??

──その顔にどこか既視感を覚えた


けど、そんなことは言葉を理解してからどこかに吹っ飛ぶ


むかつく?


「今ここで攫っちゃおうかな…」

「ッは!?」


唐突に告げられた言葉に困惑して声を漏らす

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